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杉本 俊一; 西井 正信; 杉浦 俊男*
Radiation Physics and Chemistry, 27(2), p.147 - 151, 1986/00
CO-H混合気体を電子線照射すると、第一及び第二報に報告した室温で揮発性の炭化水素や含酸素生成物と共に、固体生成物が照射容器の器壁や原料気体を循環照射した途中に設けたコールドトラップ中に付着した。混合気体の組成を変えて得られた3種類の固体生成物の性質を研究し、それぞれ照射で得られたホルムアルデヒドが同時に生成したカルボン酸と反応して出来た複雑な構造を持った重合体、亜酸化炭素の低分子量の重合体、およびパラホルムアルデヒドであることを明らかにした。
杉本 俊一; 西井 正信; 杉浦 俊男*
Radiation Physics and Chemistry, 26(6), p.715 - 721, 1985/00
圧力8.410Pa迄のCO-H混合気体の電子線照射効果を検討した。ほとんどの含酸素有機生成物のG値は、混合気体の圧力が高くなると増加するか、又は一定であった。トリオキサンとテトラオキサンを除く生成物のG値は、反応温度が高くなると増加した。トリオキサンとテトラオキサンのG値は、243Kで最大となり、さらに反応温度が高くなると低下した。これら環状エーテル生成G値の圧力および温度依存性から、これらの生成物は照射で混合気体中に生成したHCO(CO)nクラスターイオンの電子との中和から生成するものと考えられる。混合気体のCO濃度と生成物のG値との関係は、圧力によってほとんど変化がなかった。
杉本 俊一; 西井 正信; 杉浦 俊男
Radiation Physics and Chemistry, 24(5-6), p.567 - 580, 1984/00
容積7lのステンレス鋼製容器に充填した最高1.310PaまでのCO-H混合気体の電子線照射による生成物を研究した。室温付近の照射による主要生成物は、メタン等の炭化水素およびホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、メタノールなどの含酸素化合物であった。さらに、従来CO-H混合気体の照射反応では報告されていなかった、トリオキサンおよびテトラオキサンが少線量、低温照射により生成することを見出した。これらの生成物の収量と照射時間、原料気体組成、圧力、反応温度および線量率との関係を検討した。混合気体に少量のアンモニアを添加して照射すると、炭化水素の生成量は変化がなかったが、含酸素有機化合物はほとんど生成しなくなり、水および炭酸ガスのみが多量に生成した。
杉本 俊一
Int.J.Appl.Radiat.Isot., 34(3), p.559 - 564, 1983/00
放射線照射によりCO-H混合気体から化学工業の粗原料を得るための基礎的条件を検討する研究の一環として加圧状態(510Pa)で線照射し、照射線量、気体組成または照射温度と生成物(炭化水素および含酸素化合物)収量との関係を調べた。線は電子線とは線量率が異なるので同一線量を与えるためには電子線照射に比べて1400倍の時間が必要であった。このために線照射の場合には、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒドのような生成物は同時に熱化学反応が進行するので電子線照射に比べて見掛けの収量は低下した。しかし熱化学反応も考慮すれば、510Paの線照射効果はよう低圧(110Pa以下)の電子線照射効果から説明しうる。